[愛媛県今治市] 能島城(Noshima-Castle)

能島にある能島城跡 愛媛県
能島にある能島城跡

能島城は、瀬戸内海のまんなか、大島と伯方島にはさまれた
小さな島をまるごと城にした「海城」です。島の周囲はおよそ720メートル。
石垣や天守はありませんが、島の頂から三段に削って曲輪をつくり、
まわりの激しい潮流そのものを堀としていました。

築いたのは、瀬戸内海で大きな勢力をふるった村上海賊のうちの能島村上氏です。
南北朝時代に村上義弘が築いたとも、応永26年(1419年)に
村上義顕が築いたとも伝えられ、はじまりには諸説あります。

戦国時代、当主・村上武吉の代に能島村上氏は最盛期を迎えました。
毛利方について織田水軍と戦った天正4年(1576年)の第一次木津川口の戦いでも活躍し、
瀬戸内の海の道を押さえる存在となります。

しかし天正16年(1588年)、豊臣秀吉が海賊停止令を出すと
村上氏は海上での力を失い、能島城も役目を終えました。
いまも島は無人島のまま国の史跡として守られ、潮が引くと、
船をつないだ柱穴「岩礁ピット」が岩肌に姿をあらわします。

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お城の豆知識

  • 村上海賊の城のなかで、国の史跡に指定されているのは能島城だけ
  • 島全体が城で、頂から三段に削って曲輪とし、東と南へのびる岬の先にも出郭を設けていた
  • 周囲の岩礁には、船をつなぎ護岸とするための柱穴「岩礁ピット」が約460個も残る
  • 城のまわりは潮の流れが速く、大潮のときは最大10ノットに達する。潮流そのものが天然の堀だった
  • 島の面積はおよそ1.5ヘクタール、周囲は約720メートルという小さな島
  • 平成13年度から平成27年度にかけて、測量調査と発掘調査が行われた
  • 日本遺産「“日本最大の海賊”の本拠地:芸予諸島」の構成文化財のひとつ
  • 続日本100名城の178番に選ばれている

城データ

【お城情報】
名称 能島城(のしまじょう)
Noshima-Castle
別名/愛称 特になし
所在地 愛媛県今治市宮窪町能島
※無人島のため郵便番号の設定はありません
築城年 南北朝時代
※応永26年(1419年)とも伝わり、諸説あり
廃城年 天正16年(1588年)
築城者 村上義弘(伝)
※村上義顕とする説もある
主な城主 能島村上氏(村上武吉ほか)
城の形式 海城(島全体を城とした水軍の城)
指定文化財 国の史跡(昭和28年〈1953年〉3月31日指定)
天守の現状 城跡(遺構のみ)
※天守は築かれていない

マップ

観光情報

能島は無人島で、定期船はありません。対岸の大島にある今治市村上海賊ミュージアムのそばから、潮流体験船と上陸クルーズが出ています。
上陸クルーズに乗ると、渦を巻く潮の間を抜けて島に渡り、曲輪や岩礁ピットを歩いて見学できます。
島に渡らない場合も、カレイ山展望公園から能島の全景を見下ろすことができます。

【お城営業案内】
開館時間 上陸クルーズの運航時間によります
※能島上陸&潮流クルーズは9:45/11:45/13:45発、所要約75分(12〜2月は2便目・3便目のみ)
入場料 島の見学そのものは無料
※上陸クルーズは大人3,000円、中高生2,200円、小学生1,700円、幼児500円
休館日 クルーズの運休日に準じます
※主に土・日・祝の運航。運航日はカレンダーでご確認ください
その他 最新情報は運航会社のページをご覧ください。
能島上陸&潮流クルーズ(株式会社瀬戸内しまなみリーディング)

情報更新日:2026年9月20日

近隣の観光スポット

  • 今治市村上海賊ミュージアム(今治市)- 能島村上氏の武具や古文書を伝える、村上海賊専門の博物館
  • 能島水軍潮流体験(今治市)- 能島のまわりの渦潮を約40分で巡る観潮船
  • カレイ山展望公園(今治市)- 大島の山上から能島と芸予の島々を見下ろせる公園
  • 亀老山展望公園(今治市)- 来島海峡大橋としまなみの島々を一望する展望台
  • 来島海峡大橋(今治市)- 世界初の三連吊橋。自転車や徒歩でも渡れる
  • 道の駅よしうみいきいき館(今治市)- 海鮮の七輪バーベキューで知られる大島の道の駅
  • 今治城(今治市)- 藤堂高虎が築いた、海水を引き込む日本三大水城のひとつ
  • 大山祇神社(今治市)- 大三島に鎮座し、国宝・重要文化財の武具を数多く伝える古社
  • 開山公園(今治市)- 伯方島にある桜の名所。瀬戸内の多島美を見晴らせる
  • 糸山公園(今治市)- 来島海峡大橋を間近に望む、本州側の展望スポット

関連サイト

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